クラフトビール

栄久ぽんかんペールエール



【丸高農園の栄久ぽんかんペールエールの特徴】

幻のぽんかん果汁とピール(果皮)を使用した美しい黄金色と華やかな香りが特徴のフルーツペールエール。グラスに注いだ瞬間からぽんかんの華やかな香りが感じられます。麦芽とぽんかんの風味がふわりと口に広がり、あとからホップとピールの苦味がアクセントとなる奥深い味わいを楽しむことができ、単体でも料理と合わせても満足していただける発泡酒に仕上がりました。

 商品名:丸高農園の栄久ぽんかんペールエール
(EIKYUPONKAN-PALE ALE)アルコール度数:6.0%
品目:発泡酒(麦芽使用率50%以上)
原材料名:麦芽(イギリス製造)、ぽんかん、糖類、ホップ、酵母

 

Q1:なぜビールでなくて発泡酒なの?

ビールの定義は、①麦芽比率は50%以上であること②ビールに使用できる副原料(柑橘)を使用し、その合計は使用している麦芽の重量の5%以内であること。
果汁を入れてビールを造る場合、入れる量(麦芽比率の5%を超えた場合)によっては麦芽比率が50%以上でも発泡酒扱いとなります。栄久ぽんかんペールエールは副原料が麦芽量の5%を超え10%近くなったため発泡酒扱いとなっています。
発泡酒であっても麦芽比率はビールと同様になっています。(麦芽は品目の分類表示上50%以上という表示となっているが、実際は麦芽使用率80%以上)
酵母は発酵過程で糖を養分にしてアルコールと炭酸ガスに変えるため、副原料である高糖度の栄久ぽんかん果汁を増やしても分解されてしまうので、単純に副原料を増やしても柑橘感がより増す訳ではないのです。

Q2:なぜ要冷蔵なの?

大手メーカーでは発酵を終えた酵母の活動を、熱処理で強制的に止めるか、ミクロフィルターで濾過して酵母そのものを取り除いています(非熱処理ビール)。この処理により酵母が活性化しなくなるため、常温での保管が可能になります。熱処理やフィルターを通すことで炭酸も抜けてしまうため、新たに炭酸ガスを圧入してから缶や瓶に詰めて出荷しています。
ベアードブルーイングのビールは酵母が生きているため、常温にすると酵母による糖の分解が進む。酵母を沈静化するために冷蔵で保管する必要があるのです。

 

【ロゴデザインについて】

畑にふりそそぐ太陽の光と、日を浴びて輝く葉、程度な水分の供給と、海から吹く風によるミネラル供給、微生物を含めた土壌の恵みを受けて起こる開花と結実。日々何気なく起こっている農園の自然の営みを鶴に表現しました。
丸高農園のシンボルである石垣段々畑。石垣を組む際には基となる部分が重要で、一段ずつしっかりと組み上げて強固なものにしていきます。基を疎かにして積んでいくと、もろく崩れやすく、見た目だけのものになってしまう。これは万物に当てはまり、丸高農園はこの石垣を信頼や信用、技術や歴史と捉え、時間をかけ丁寧に積み上げる「石垣経営」を大切にしています。この石垣のデザインには、これからも基を疎かにせず、ゆっくりであっても一歩ずつ強固に確実に前進していき、社是である「信為万事本」(信は万事の本を為す)を表し、いいものを作り何か世のためになりたいといった思いや希望が込められています。

 

【企業間の連携】

丸高農園は今回、ビール製造とロゴデザインにおいて、我々だけでは到達することができない、大きな力とサポートをいただきました。大企業ではない組織であっても、1社では達成することのできないことが、企業が連携することによって大きな効果を生むことができ、それは地域の振興や地域経済の発展にどのような影響力を持つのか、どのような可能性があるのか、図り知ることができないからこそワクワクする取組。バーコードの上にいる3羽の鶴は、ビール製造のプロフェッショナル、デザインのプロフェッショナル、柑橘生産のプロフェッショナルの3者を表現しています。この商品を起点として、製造者の既存商品も知っていただくこと、地域にこのようなデザインを作成できるデザイナーがいること、各々にとって何かプラスになるような三方よしの関係と好循環を期待したいと思います。

 

【鶴に込めた想い】

万祝(まいわい)は江戸時代から戦前にかけて漁師の間で広まった大漁を祝う晴れ着のこと。藍染めの長着や袢纏の背や裾には、鶴や亀など縁起物や、その土地で獲れた魚の図柄が大胆かつ色鮮やかに染め抜かれている。漁業をルーツとする丸高では、現在に至っても創業時の想いを忘れぬようグループロゴや農園のロゴマークとして使用しています。鶴は日本の幸運の象徴であり、鶴は千年、亀は万年とあるように健康長寿の鳥、繁栄の鳥とされており、鶴がつがいになると一生同じパートナーと共に過ごし決して離れることがないことから、鶴のつがいは円満な夫婦の象徴ともされている、とてもおめでたい縁起の良い鳥。松崎町の左官絵師、長八も鶴を題材とした作品を多く残しています。

 

【藍に込めた想い】

日本人の生活に深く根付いてきた藍染(あいぞめ)。あえて配色を抑えたデザインにしている中で、鶴の色は黒ではなく藍色にしました。黒に見えるほど深い藍色を褐色(かちいろ)と呼ぶが、この「かち」は「勝つ」につながるということから、武士の時代には縁起の良い色として武具に用いられたり、武家の祝賀に用いられました。明治時代には海外から「ジャパン・ブルー」と称えられた、現在も藍はサムライブルーとして日本を象徴する色となっています。

 

ビールの製造販売は小さな農園の大きな挑戦。人々が集まる楽しい場で、特別な場で、普段のご褒美に、幸せな時間のお供に。ビールで乾杯の場は縁が繋がる、縁が起こる場所。この商品がたくさんの人に愛され、縁が繋がるよう、縁起を担いだ鶴や藍をデザインに込めています。

  • 縁起の良い鶴のデザイン
  • 幸せな時間のお供に
  • 万祝(まいわい)